町屋卓球場の指導

【卓球指導】試合形式から課題を発見!リアルな現場が指導力を磨く理由

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こんにちは。

町屋卓球場代表の水野です。

卓球の指導をしていて、選手の「本当の課題」を見つけ出すことがいかに大切かを、改めて実感しました。

今日はレディース選手のフリー練習(試合形式)を観察し、それぞれの課題を炙り出したうえで、改善に向けた練習メニューを考案しました。

この記事では、その具体的なプロセスと「課題を見つけること」の重要性についてお伝えします。

なぜ試合形式が課題発見につながるのか?

普段の練習では、選手たちは決められたメニューに沿ってプレーします。その中でも技術の向上は図れますが、試合形式になると「選手の本当の課題」が表に現れるのです。

今回、観察した2人の選手ではこんな課題が見つかりました。

• A選手の課題:レシーブ後の準備が遅れてチャンスを逃す。次の打球への意識不足が原因。

• B選手の課題:攻撃力はあるが、守備が弱く粘れない。攻める気持ちが強すぎて守備が雑になってしまう。

これらは、通常のラリー練習では気づけなかった部分です。試合形式では、選手が自然なプレーをするため、技術だけでなく「メンタルの弱点」や「判断力の癖」なども見えてくるのです。

本当の課題を基にした練習メニュー

課題が明確になったら、それを解決する練習メニューを作成します。このプロセスこそが、指導者としての腕の見せどころだと感じています。

今回の場合は、以下のようなメニューを取り入れました

1. フットワーク強化メニュー(A選手向け)

• レシーブ後の素早い移動を重点的に行う多球練習で、試合中の対応力を養う。

2. 守備力向上メニュー(B選手向け)

• 相手の連続攻撃をブロックする粘り強い守備を鍛える。焦らず返球する練習を中心に。

選手が課題を認識し、それに合ったメニューで取り組むことで、練習に意欲が生まれ、課題感をもって練習にとりくむことができました。

課題を見つけることが指導の肝!

指導者としての最も大切な役割の一つは、選手の「本当の課題」を見つけ出すことです。表面的な技術やミスの改善だけでなく、「なぜそのプレーに弱点が出るのか」を深く掘り下げて考える必要があります。

今回のように、試合形式の中から課題を発見することで、選手一人ひとりに合ったアプローチが可能になります。その結果、指導の精度が上がり、身になる練習ができる可能性がぐっと高まります。

卓球の練習や指導において、「本当の課題」を見つけるのは簡単なことではありません。しかし、試合形式の練習を取り入れ、リアルなプレーを観察することで、課題を発見するヒントが得られます。そして、その課題に向き合った指導や練習を続けることで、大きな成長が期待できます。

私自身、しばしばこの方法で選手の成長をサポートしています。皆さんもぜひ、課題発見に取り組み、効果的な練習を追求してみてください!

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