信念

「真似る」から始まる成長!上達の鍵はパクリの美学

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うまくいっているものは、パクれ。

こんにちは、町屋卓球場の水野です。

突然ですが、世の中にある発明品やビジネスモデルって、ほとんどがパクリだって知ってましたか?もちろん法律に触れるような露骨なコピーではなくて、「いいところを参考にする」という意味での話です。

サンドイッチはハンバーガーのパクリ

たとえばサンドイッチはハンバーガーのパクリとも言えます。

いや、ハンバーガーがパクリなのかもしれないですけど。笑

結局「パンになにか挟むだけ」っていうシンプルな発想は同じなわけです。具材を変えるだけで無限のバリエーションが生まれる。

しかも「パンになにか挟むだけ」なのにセブンイレブンのサンドイッチもマクドナルドのハンバーガーも爆発的に売れまくってて面白いですよね。すごい。

音楽もそうです。ピアノを弾いていると「あれ、この曲とこの曲、コード進行同じじゃん!」って気づくことがよくあります。

一度弾けるようになった曲があると、似たコード進行の曲がついでに弾けちゃうなんてこともザラです。さらに、自分の好きな曲のコード進行を参考にして、新しい曲を作るなんてことも簡単にできちゃいます。

そしてビジネスモデルだって同じ。僕が運営している町屋卓球場のビジネスモデルも、正直に言うと「うまくいっているフィットネスジムのあの形をちょっと真似させてもらおう」と考えたところからスタートしています。

世の中には「ゼロから何かを生み出さなきゃいけない」というプレッシャーを感じている人も多いと思います。でも実際は、ほとんどのものが何かを参考にして作られています。

今回は、「うまくいっているものをパクる」ことの大切さについて掘り下げていきたいと思います。

パクりの達人が世界を動かしている

まず押さえておきたいのは、成功している人や企業の多くが「パクりの達人」だということです。ここでいう「パクる」は「良い部分を取り入れる」という意味です。

たとえば、アップルの創業者スティーブ・ジョブズも、ゼロからすべてを作り出していたわけではありません。彼は他社のアイデアや技術を参考にし、それを自分たちの製品に組み込んでいました。その結果、世の中に革命を起こすような商品を次々と生み出したんですね。

音楽業界でも、ヒット曲の多くが過去の名曲の要素を取り入れています。サンプリングやリミックスといった手法も、ある意味で「パクる」技術の一つですよね。それを自分のカラーで再構築することで、新しい価値が生まれているわけです。

ゼロから生み出すより成功率が高い

ゼロから何かを生み出すのって、本当に大変です。アイデアを考え、試行錯誤を繰り返し、形にしていく。もちろん、そのプロセス自体が楽しいという人もいますが、多くの場合、時間も労力もかかります。

しかも、ゼロから生み出す場合は前例がないので成功するかしないかもわからない。

ファーストペンギンは結構損をしてしまう…

一方で、既存の成功例を参考にするのは圧倒的に成功率が高いです。

たとえば、町屋卓球場の料金システムを決めた時も、他の卓球場さんの料金などももちろん調べましたが、卓球界以外でも「継続的に売り上げが上がっているスポーツ関連ビジネス」や、「サブスク型でお客さんから評判のいいサービスの共通点」などを調べるところからスタートしました。

その結果、「自由度の高さ」や「お得感」と言ったキーワードをヒントに

「この価格設定でこのシステムならお客さんにとってわかりやすいな」と思ったものを参考にして、いわゆるパクリを行いました(笑)

結果的に、お客さんからも「シンプルで利用しやすい」という声をもらえるようになりました。

ゼロから考えていたら、結局は他の卓球場と同じ料金システムみたいになって、既存の卓球教室がかかえる経営的な問題はあまり解決しなかったように思います。

実は僕の卓球指導法もパクリです

さて、ここまでくるともうお分かりかと思います。

正直に言います。僕の卓球指導法は、完全に「パクリ」です(笑)。

私が卓球を指導しはじめたのは9年前。

最初に私は礼武卓球道場という、ジュニアの強豪チームで卓球の指導を始めました。

私の指導のベースはその礼武時代に監督をはじめ周囲のコーチの指導法を間近で見ていた時のものです。

しかし、今でも多くの新しいことを取り入れています。

たとえば、稲垣コーチの指導法。彼の解剖学や物理の知識を駆使した卓球技術の説明は、僕には到底思いつかないアイデアが詰まっています。そんな素晴らしい指導法を見て、「これは良い!」と思ったことは、私もどんどん取り入れています。

また、アルバイトで働いてくれているスタッフが、ふとした瞬間に発した一言や気づきも同じです。たとえば、「初心者の方がこういうところでつまずくみたいです」「この練習はめちゃくちゃいい!」といった小さな意見さえも、僕にとっては大切な参考材料です。

そうやって、成功しているやり方や周りの意見をそのまま受け入れる。それが、私が一番大切にしていることです。

うまくパクるためのポイント

ただし、うまくいっているものを参考にするだけでは不十分です。それらを上手に取り込まなければいけません。そこで以下のポイントを意識することが大切です。

自分なりのアレンジを加えすぎない

成功しているものを参考にする際、「自分なりのアレンジを加えること」が大事だとよく言われます。ただし、ここで気をつけたいのは、アレンジを加えすぎないことです。

元々うまくいっているものには、そこに至るまでの「理由」や「バランス」があります。そこに手を加えすぎてしまうと、せっかくの良さが失われてしまうことがあります。

ただ、素直に真似することには少し勇気が必要です。

なぜなら、つい「自分の色を出さなきゃ」と思ってしまうからです。

でも僕は、そこに過度にこだわるよりも「本当に効果がある方法」を忠実に再現することを大切にしています。

卓球指導も、スポーツの上達も、ビジネスモデルの構築も、仕事のやり方も全てそうだと思ってます。

そうやって「真似する」ことを続けていると、不思議なことが起きます。それは、結果として「自分らしさ」が自然に生まれてくることです。

オリジナリティは後からついてくるってやつです。

同じやり方をしたとしても、同じ人間はいないのでなんだかんだでその人の色に染まっていきます。

卓球の上達を目指す人にとって、模倣は終わりではなくスタート地点です。

最初は「真似」でも、そこからやがて「自分だけのスタイル」が確立される。だからこそ、まずは上手な人の技術を観察し、どんどんパクりましょう。それこそが上達の秘訣であり、未来の自分への投資です。

「パクる」は最大の成功法則

僕がここまで「パクリ」という言葉を使ってきたのは、決してネガティブな意味ではありません。むしろ、成功している人や仕組みを素直に取り入れることは、最大の成功法則だと信じているからです。

自分なりのアレンジを加えず、すでに成果を上げている方法をそのまま実践する。このシンプルな行動が、結果を生み出す最短ルートだと実感しています。そして、それを続けるうちに、自然と自分らしさや独自の工夫が生まれてきます。

「パクること」は決して恥ずかしいことではありません。それは、自分の成長や成功のために謙虚に学び続ける姿勢そのものです。

これからも、町屋卓球場では素晴らしいアイデアや方法をどんどん取り入れて、皆さんに卓球の楽しさを全力でお届けしていきますし

皆さんもぜひ、卓球の技術はもちろん戦術や練習メニューなどたくさんのものをパクって欲しいと思っています。

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